室温以外の「暑い」「寒い」の原因とは

エアコン設定温度戦争

家庭や事務所や店舗でもよくある「エアコン設定温度戦争」。

「暑いからエアコン下げて!」「寒いから温度あげて!」など毎年のようにこの戦争が繰り返されます。

実際うちの事務所でも暑がりの私に合わせたエアコン設定温度だと、ひどい時にはスタッフがダウンジャケットを羽織っていたことがあります。

いつもと同じ室温なのに「暑い」「寒い」がある原因が室温以外にあるためこのような戦争が終わりません。

湿度が「暑い」「寒い」に関係している

人間は汗をかきます。汗をかくというと、暑い日に玉のような汗・・を想像するかもしれませんが、実際は暑くても寒くても汗を書いています。

汗をかいていないように見えているのは、汗が液体となって見えていないからです。毛穴からすぐに蒸発し気体として汗をかいているのです。

このように汗を蒸発させることにより気化熱で人間は体温調整をしています。

汗かき上手・汗かき下手

学生時代から外で運動する部活などをやっていた人は、汗のかきかたがうまい傾向にあります。

もちろん液体としての汗もかくのですが、蒸発する汗中心にかくことから屋外でのスポーツを一生懸命やっても体温調整が出来るわけです。

逆に私のように暑がりな人は、蒸発する汗ではなく直ぐに液体の汗をかきます。汗のかきかたが下手なのです。

液体が気体に変わる時に気化熱を奪います。液体の汗は湿度が高い状態ですとなかなか気体になりません。

気化熱として体温を放熱できないので暑がりになるのです。

快適な湿度に調整する

エアコンの設定温度戦争を終わらせるのは、「湿度」です。

  • エアコンの設定温度が低すぎて寒い。
  • 湿度が高すぎて暑い。

この2つを解決したら良いわけですが、家庭でも事務所でも店舗でも、エアコンの設定温度は気にしていると思うのですが、湿度を気にして管理している所はなかなかありません。

例えば、室温25度で湿度80%だと私のような肥満体型な人間には暑く感じます。しかし、体の小さな子供や女性は身体自体が冷え切るため寒く感じます。

しかし、湿度を60%にすると肥満体型の私でも汗を水蒸気として書くことができます。しっかり体の熱を放熱することができるので、室温25度では寒く感じるくらいです。

うちの事務所だと、夏場は室温27度湿度60%前後をキープするようNatureRemoやSwitchBotのAPIを使い細かく管理しています。

エアコンの設定温度で言うと、湿度管理をする前と比べると3度ほど上げることができました。

そして、暑がりな私も快適でスタッフも夏にも関わらずダウンジャケットを羽織ることもなく快適に仕事ができるようになりました。

エアコンの除湿運転ではダメな理由

湿度を下げたいなら、エアコンの除湿運転を使ったらいいのでは?と思いますが、それでは快適な空間は作りづらいです。

エアコンの除湿運転は、通常の冷房運転とほぼ同じです。異なる所は風量です。微風で冷房運転することで、エアコン内で室内の湿気を結露させ除湿しているのです。

風量が弱くなることから室内の空気が撹拌されづらくなります。湿度が下がりきればそうでもないのですが、暑くなったと感じます。

また、エアコンの上位機種になると除湿運転時に室内機から出す空気を設定温度まで温めてから排出する機種もあります。しかし、冷やした空気を再度暖めるため電気代はかなり高くなります。

上記のことから、除湿のためにはエアコンではなく除湿機を使うべきです。

電気消費量も削減

エアコンの設定温度を上げても快適な空間になったため、除湿機がたまに動作しても全体的な電気の消費量は減りました。

5月の一ヶ月間だけで180Kwhの削減、電気代だと6,500円ほど安くなりました。

湿度の管理をして快適にしたい方

湿度の管理もして快適な空間にしたいけど、NatureRemoやSwitchBotの設定、APIの利用が難しいという方はお気軽にお問合せください。

コメント